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2017.07.06

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【弘前市進出企業】株式会社ウェバランス・伊藤社長インタビュー

弘前市に進出し、着実に業績を上げている株式会社ウェバランス。同社を率いる伊藤社長に、弘前進出に係るエピソードや弘前市での事業、人材輩出やその育成、その他生活面においても幅広くお話をいただいた。同社はなぜ、弘前市への進出を決めたのだろうか。

弘前市に進出したきっかけとは?

株式会社ウェバランス(以後、当社)は、地域社会の中で情報技術の活用を選択し、成長することを基本スタンスとしています。
私はもともと別の会社で役員をしていて、14年ほど前にその会社が弘前市に進出したのが最初のきっかけです。私は弘前に限らず、いずれは地方に行くべきと考えていました。当時の私のビジネスにおいて、お客様の顔が見えない中で売り上げだけが増えていくことに強い違和感を覚えていました。情報技術を活用したビジネスをしていく上で、本当に着実なものができているのかどうか、非常に不安だったのです。
もっと「イチ」から、技術提供できるサービスがどういうものなのかを再考し、組み立て直さないと、当時のビジネスはいつか崩れるという危機感が強くありました。それを実現するためには、全く手付かずの場所で、まず問題点や課題を目の当たりにして取り組んでいく作業しかないと考えていたのです。そこに弘前市進出の話があり、私はその話にすぐに飛びつきました。
弘前市の地域の課題は山積みで、手付かずの状態でした。その課題にどう向き合い、どのように解決していくか。やるべきことは明確に決まっていたのです。

ヒロロ内にあるウェバランス(オフィスの一角)

弘前市におけるウェバランスの事業内容

最初は、弘前ねぷたまつりの事業から取り組みました。当時ねぷたまつりを見に行っても、いつ家族や友達が目の前を通るのか全くわからず、ただひたすら待っているだけでした。そこで当時の商工会議所の皆様と、位置情報をみんなに知らせる良い方法はないだろうかと考えました。GPSを利用したらどうか、という話もあったのですが、GPSの精度や費用面の問題もあり、実現は難しい状況でした。
しかし、ねぷたまつりはコースも決まっており、ポイントポイントで今どの団体がどこにいるかをチェックすれば、位置を確認することができます。そこで約1.5Km毎に3人ほど人を配置し、携帯電話を使って位置を報告することで、地図上でこの団体は今ここにいますというのを把握しようと試みました。この取り組みが上手くいって、きちんとねぷたの位置がわかるようになったのです。この経験から、ITだけで全てサポートするのではなく、側面支援で実現できることもあるのだと大変勉強になりました。

私は弘前産学官連携のフォーラムにも参加しています。このフォーラムは個人会員も含め100社ほどが参加しており、年々参加者が増えている珍しい集まりです。市や大学との連携もやりやすく、規模も丁度良いと感じます。もちろん課題も多いのですが、さまざまな団体がいろいろと連携していくことでダイナミックなことができ、また情報共有も進んでいくのではないかと考えています。弘前市は挑戦することを恐れない気質があり、意思決定が非常に速いことも特徴のひとつで、面白さを感じています。

人材育成、人材輩出企業としての取り組み

過去に採用した新卒社員は6年目となり、現在も活躍してもらっています。基本的には中途採用が多く、数年前までは入社時に「独立を目指してやってほしい」と伝えていましたが、今は出来るかぎり残ってもらいたいです(笑)。
我々は地域で、自分たちで仕事を見つけてやっていくという環境を作らないといけません。市内には当社から独立をして、組織のトップもしくはフリーランスとしてやっているメンバーが5、6人はいます。当社が学校のような形で、人材を輩出していければと思っています。

ウェバランスの伊藤社長

起業家がみる、弘前市の魅力とは?

東京にいた頃は横浜に住んでいて、通勤時間が往復2時間かかりました。弘前は車社会で通勤時間も約15分~30分。積み重ねていくとかなりの時間です。仕事の時間も増えますし、余暇も充実して過ごすことができます。

以前は買い物で不便なところもありましたが、今はネットがあるので買えないものはありません。自然のアクティビティはたくさんあるので、キャンプ好きや温泉好きな方にはお勧めできる環境です。私は温泉やキャンプに行ける期間は、月に最低でも1回は行きます。
弘前市内はもちろん、十和田、少し時間があれば函館までフェリーに乗って行くこともできます。どうしても車は必要ですが、車さえあれば、移動に不便さは感じません。

地域を盛り上げるためにも、ぜひ弘前に来ていただきたいと思っています。ただ、進出のメリットというものは誰かが用意するものではなく、ご自身で判断していただく必要があります。弘前のことを調べて、良く知ってもらった上で、企業進出のメリットを検討していただけると嬉しく思います。


弘前市で事業拡大を続ける株式会社ウェバランス。地方進出、移住の先輩企業として貴重な意見を多く聞くことができた。進出事例のひとつとして、参考にしてみてはいかがだろうか。